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「話虫干」 小路幸也 [☆小説 (さ行)他]


話虫干

話虫干

  • 作者: 小路 幸也
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2012/06/07
  • メディア: 単行本



初読み作家さん・・・かな?
本の中に入り込み、どんどんと話を変えていってしまう「話虫」を退治(干す)する仕事を担った「図書館員」の話。
夏目漱石の「こゝろ」を元通りの話に戻すため、「話」の中に入り込んだが・・・

その発想と設定は面白かったのですが、あの“灰色”な方が登場した辺りから、なんだか何でも有りになったような感じがして、そのまま物足りない感じになっていって終わってしまった気がします。
これは、好みの問題なので、人それぞれだと思います。
そして、表紙からレトロさを求めて読むと、違ってしまうかなとも思います。
う~ん・・・

2012-07-07読了

話虫干.jpg
 
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「銀竜姫とかしこい良縁のススメ」 斉藤百伽 [☆小説 (さ行)他]


銀竜姫とかしこい良縁のススメ (ルルル文庫)

銀竜姫とかしこい良縁のススメ (ルルル文庫)

  • 作者: 斉藤 百伽
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/04/26
  • メディア: 文庫




買うからには、ある程度の面白さを期待するわけですが、この本は、その期待を上回る面白さで、大当たりでした。
儚げな見た目に反して力強く頼れる姫。
ワイルドな風貌で、少しヘタレ(姫に関して)で、でも頼れる優しい皇子。
二人が少しずつ気持ちを育てていく様子に、ニヤニヤしました。
脇役たちもイイ感じで、彼らの活躍をもっと読みたいです。
ラストの爆弾投下の後、どうなったかも知りたいので、ぜひぜひ、シリーズ化を!

2012-06-09読了

銀竜姫とかしこい良縁のススメ.jpg
 
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「竜の歌が聞こえたら 秘密の魔法の運命の!」 新堂奈槻 [☆小説 (さ行)他]


竜の歌が聞こえたら 秘密の魔法の運命の! (ウィングス文庫)

竜の歌が聞こえたら 秘密の魔法の運命の! (ウィングス文庫)

  • 作者: 新堂 奈槻
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2011/07/09
  • メディア: 文庫



主人公が所属する魔法ギルドの名前が「ヤッホーカッコーヤッホー」だってのを読めば、内容のコメディ具合は一目瞭然。でも、それだけでは無く、みんな、色々と抱えるものがあり、その辺の匙加減というか、強弱というか、メリハリがあって楽しめました。

2012-01-04読了

 
竜の歌が聞こえたら 秘密の魔法の運命の!.png
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「桜行道」 佐島ユウヤ [☆小説 (さ行)他]

桜行道.jpg 「桜行道」
 佐島ユウヤ (佐島ユウヤ/絵)
 講談社 X文庫ホワイトハート 580円+税
 2004年2月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

妖の姿を見ることができる籐也は、旅先で不思議な天狗、周平に出会う。花散る一瞬、百年の孤独。届かなかった想い、やり遂げなければならない理。それぞれの闇を抱えて、二人は周平の故郷を目指す。奇怪なできごとに運ばれながら心を通わせていく、不思議な、心あたたまる道行き。『春陽』でデビューを飾った佐島ユウヤの、満を持した最新作。


時間がゆっくりと流れているような、のんびりとした、ホンワカとした優しいお話でした。
妖がいる生活もいいなぁ・・・と思いつつも、同時に、やはり妖と人は関わらずにいるのが良いのかも・・・とも思いました。
引き換えにするものが大き過ぎますからねぇ。
二人の関係も、離れ過ぎず、くっつき過ぎずな感じがとても良く、最後も良い終わり方でした。
これで既刊3冊全部読み終わってしまいました。
あ~、もっと読みたい~!
新作、お待ちしております。
 
2011-06-24読了

 
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「エラントリス 鎖された都の物語 上・下巻」 ブランドン・サンダースン [☆小説 (さ行)他]

エラントリス(上).jpg 「エラントリス 鎖された都の物語 上巻」
 ブランドン・サンダースン (橋 賢亀/絵)
 早川書房 ハヤカワ文庫FT 920円+税
 2006年8月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

かつて栄華を誇った都、エラントリス。そこは魔法の力で隅々まで光輝に満ち、突然の<変容>により選ばれた住人は神のごとく崇められた。だが十年前、魔法は突然崩壊する。以後都は汚泥に覆われ、<変容>に見舞われた人々は生ける死人となり果てた――そして今、<変容>が若き王子ラオデンの身に降りかかる。表向き死んだものとして廃都に送られたラオデンが、絶望の都で目にしたものは? 気鋭の新人が放つ衝撃のデビュー作。

エラントリス(下).jpg 「エラントリス 鎖された都の物語 下巻」
 ブランドン・サンダースン (橋 賢亀/絵)
 早川書房 ハヤカワ文庫FT 920円+税
 2006年8月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

帝国フィヨルデンの侵攻に抗する2つの小国、アレロンとテオド。2国間の同盟のため政略結婚を決めた王女サレーネは、アレロンに着くや相手のラオデン王子が亡くなったと聞く。帝国の侵略の先鋒である大主教ホラゼンと対立するなかで、サレーネはエラントリスの解放を目論むが・・・・・・ やがて堕ちた神の都にひそむ謎は明かされ、衝撃の結末が訪れる! 自由と希望を求め苦闘する人々の姿を描いた、21世紀の異世界ファンタジー。


久しぶりに読んだ海外物ファンタジー。
海外物は翻訳が合うかどうかが心配なのですが、今回はとても読みやすかったです。
美しい都市と、そこに住む神のごとき人々、傷を癒し、石を食べ物に変える事も出来る万能な魔法の力。
それらが一瞬にして失われ、汚泥と死人の都と化したのは、何故か?
アレロンに迫る帝国の侵攻は、防げるのか?
先鋒として送り込まれたホラゼンの計画は、成功するのか?
エラントリスに送られたラオデンは、そこで何を見つけるのか?
ラオデン王子・サレーネ王女・ホラゼン大主教の3人を主人公にし、それぞれの視点で話が進むお陰で、全体を把握する事が出来て、面白かったです。
敵である大主教に、意外やハラハラさせられどおしで、いつの間にか応援したくなってくるというか、気が付くと、一番好きなキャラになっていました。
すごく面白くて、充実した読書時間を得られました。
同作家さんの別のシリーズも面白いらしいので、そちらもいつか読んでみたいです。
 
「エラントリス 鎖された都の物語 上巻」 2011-06-04読了
「エラントリス 鎖された都の物語 下巻」 2011-06-08読了

 
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「春陽」 佐島ユウヤ [☆小説 (さ行)他]

春陽.jpg 「春陽」
 佐島ユウヤ (佐島ユウヤ/絵)
 講談社 X文庫ホワイトハート 630円+税
 2003年7月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

四月、緑鮮やかに光る季節・・・・・・。無事高校三年に進級した飯島圭一は、兄の比佐とともに、夜ごと「物の怪」が出現するという和菓子屋からの依頼を受け、その店に赴くことになった。深夜、店いっぱいに木の葉を降らせる妖の正体は!? 日常の延長線上に当然のごとく存在するゆるやかな異形たちの世界。世の不可思議を仕事にする叔母、呪言の力を持つ兄。二人とともに圭一は、自分を映す守り刀を手に、道を違えて迷い出た妖と対峙する。


妖の関わる事件を兄弟が解決していく、連作短編集。
妖を退治していく活劇物ではなく、人と妖の共存を前提とする、静かな物語でした。
「呪言者」と言う存在の特異さ、兄と弟の関係、理解者である友人などなど、惹きこまれる魅力的な要素も色々とあり、面白かったです。
以前に読んだ『松の四景』より、こちらの方が読みやすく、好みでした。
 
2011-04-14読了

 
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「<運び屋>リアン&クリス」全2巻  清家あきら [☆小説 (さ行)他]

天国になんか行かない.jpg 「天国になんか行かない <運び屋>リアン&クリス」 1巻
 清家あきら (山田睦月/絵)
 新書館 ウィングス文庫 660円+税
 2010年5月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【Amazon】

新米<運び屋>のリアンが引き受けたのは、天才少年のクリスチャン・リー博士を国際学会に送り届ける仕事だった。ある事情でイキモノを運ぶのにはこりごりしていたリアンだが、高額の謝礼に目がくらんだのだ。世間知らずで情緒に乏しい博士との道中は、困ったことや腹の立つことの連続。しかも、やっと心が通い始めたと思ったとき、博士の頭脳を狙う敵に追われて逃げ込んだ山中で、とんでもないことが発覚して・・・・・・? でこぼこコンビの、パートナーシップ・ストーリー。

2-永遠なんて知らない.jpg 「永遠なんか知らない <運び屋>リアン&クリス」 2巻 完結
 清家あきら(山田睦月/絵)
 新書館 ウィングス文庫 680円+税
 2010年10月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【Amazon】

<運び屋>稼業を通して出会い、無二の相棒となったクリスとともに、商売を続けていくことにしたリアン。二人の事務所には、多種多様な仕事が持ち込まれる。クリスは、リアンや客たちとの触れ合いによって、さまざまな感情を「学習」していった。そんなある日、店番をしていたクリスが預かってしまったのは、地上最悪の生物、赤ん坊。しかも彼女は「巫女姫」などと呼ばれる厄介な存在だったことから・・・・・・!? でこぼこコンビのパートナーシップ・ストーリー、完結。


雑誌で読んでいた時から大好きなシリーズ。
ハートフルなのに、かなり容赦の無い展開で、それが話しに現実味を与えて話全体を引き締めています。
甘いだけの話じゃなく、読み応えもあり、とても面白かったです。
ぜひリアンには、結婚して子供を作って欲しいです。
リアンの子や、孫、曾孫が共に居てくれる事が、きっとクリスの救いになるんじゃないかな、と思うので。
クリスが、ご近所と、どんなふうに付き合っているのかという日常小話も読んでみたかったです。
もっともっと読んでいたいと思わせられる、そしてクリスたちの幸せを思わず願ってしまう、優しさと温かさが溢れる、素敵なシリーズでした。
 
「天国になんか行かない <運び屋>リアン&クリス」 2011-03-26読了
「永遠なんか知らない <運び屋>リアン&クリス」 2011-03-30読了

 
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「松の四景」 佐島ユウヤ [☆小説 (さ行)他]

松の四景.jpg 「松の四景」
 佐島ユウヤ (竹美家らら/絵)
 講談社 X文庫ホワイトハート 550円+税
 2006年4月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

とある町の一角に、その建物は存在する。高く掛かった白い提灯に、書かれた文字は「松屋」。旅館のようにも料理屋のようにも見えるが、実は下宿屋である。風変わりなのは、建物だけではない。そこは、何かと何かが出会う場所。時が、人が、異形のものが、混じり、交差し、別れゆく場所。師走のある日、やってきた新しい店子は一人の少年。蓬原浩介、中学生。彼は、何に出会うために導かれてきたのだろうか――?


少し物語やキャラから距離をとった書き方をした『カラクリ荘の異人たち』といった感じ。
ころころと場面が変わるので、物語に入り込みづらかったり、キャラを把握しづらかったりしましたが、まぁ、雰囲気は好きでした。
少し文章が硬い気がするので、もう少ししっとりとした感じが欲しかったかな。
  
2011-03-21読了

 
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「タザリア王国物語 影の皇子」 スズキヒサシ [☆小説 (さ行)他]

1-影の皇子 「タザリア王国物語 影の皇子」
 スズキヒサシ (あづみ冬留/絵)
 メディアワークス 電撃文庫 630円+税
 2006年7月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

小国ひしめきあうバルダ大陸。そのひとつ、タザリア王国の片隅にて。今、ひとりの少年が王宮へと連れていかれようとしていた。その瞳に聡明な光を宿す彼の名はジグリットといった。彼はこの国の皇子とまったく同じ顔をしていたのだ。出自の悪さゆえ、王宮では蔑まれる彼だったが、その聡明な頭脳が認められ、皇子の影武者として育てられていく。皇子と同じ知識を学び、同じ武術を学ぶ。次代の王となるに必要なすべてを――。そして転機がやってくる。「双子の月の片方が砕ける」という不気味な予言。それが現実となる時、ジグリットは歴史の激動の渦にのみこまれていくのだった!


「タザリア王国物語」シリーズ、第1巻。
「活字倶楽部」に載っていた紹介の、『「愛が深すぎてちょっと危ない」騎士』『(主人公への)独占欲と周囲への嫉妬心が強すぎ、主人(主人公)にも引かれ気味』の文に強く興味を惹かれて購入。
しかし、それよりも、皇女、怖っ!!
感情表現の方法を『ドS』しか知らない皇女の、主人公への肉体的精神的虐待が、凄い。
読んでいる方としては、君の本当の感情は・・・と教えてやりたい、と言うか、主人公の為にも、ぜひ「なぜ、ジグリットに執着してしまうのか」自覚してくれ! と思いながら読んでました。
王宮でのジグリットの扱いとか、ジグリットの立てた策略とか、その他いろいろと突っ込みを入れたくなる所は在ったものの、ぶ厚い本(382ページ)を最後まで読みきらせてしまうだけの魅力と読み応えがありました。
この巻では、まだまだファン・ダルタ(騎士)のジグリットへの感情は「親愛」程度なので、これがどのような過程を経て「熱すぎる忠誠心と独占欲」に育つのか、この先を読むのが楽しみです。
 
2010-05-06読了

 
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「蛟堂報復録」 鈴木麻純 [☆小説 (さ行)他]

蛟堂報復録-1 「蛟堂報復録」
 鈴木麻純
 アルファポリス 1,100円+税
 2009年4月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

結婚詐欺師は、異様な空間で大蛇と化した女に追われる。女の執念は深く悲しい―「清姫」。傍若無人な高校生は人形との邂逅で何を思う―「ピノッキオ」。男を翻弄し続ける女が辿り着いた、結末―「赫夜姫」。報復屋を営む陰陽道の天才、三輪辰史が遭遇する三つの怪異譚。アルファポリスミステリー小説大賞大賞受賞作。


人物の存在感は「薬屋探偵」、話は「地獄少女」といった感じでしょうか。
ネットで小説を書いていた方らしいですが、ネット小説特有のクセは無く、読みやすかったです。
ただ、その「読みやすさ」が話全体の「軽さ」にも繋がり、『報復』の言葉のイメージの重さよりも軽くなっているように感じました。
思いのほか、恋愛色が強かったのも意外でした。
サクサクと読めるので、ちょっとした気分転換には丁度良い1冊かな。
 
2010-03-23読了

 
タグ:蛟堂報復録
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