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「青空の卵」 坂木司 [☆小説 (さ行)他]

青空の卵 「青空の卵」
 坂木司
 東京創元社 創元推理文庫 743円+税
 2006年2月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

僕、坂木司は一風変わった友人がいる。自称ひきこもりの鳥井真一だ。複雑な生い立ちから心を閉ざしがちな彼を外の世界に連れ出そうと、僕は日夜頑張っている。料理が趣味の鳥井の食卓で、僕は身近に起こった様々な謎を問いかける。鋭い観察眼を持つ鳥井は、どんな真実を描き出すのか。謎を解き、人と出会うことによってもたらされる二人の成長を描いた感動の著者デビュー作。

 
「ひきこもり探偵」シリーズ、第1弾。
引きこもりにも人間嫌いにも年季の入ったプログラマー・鳥井と、中学からの友人で保険会社勤務の坂木のコンビが、日常で出会ったちょっとした謎を解いていく話が、5編収録されています。
1編が短いので、サクサクと話が進み、とても読みやすかったです。
坂木を介して、鳥井の周りに少しずつ廻りに人が増え、楽しげに過ごす風景は微笑ましく、そんな中に突然現れる鳥井の心の傷と歪みとのギャップが、不安定感を誘います。
全体的に軽い感じなので、装丁やレーベルが違えば、ライトノベルとして充分通用する本だと思いました。
坂木が、いろいろな境遇や状況についての思いを語る場面は、正論ではありながらも、必死に(読者に対して)語る様子に青臭さい押し付け感も感じてしまい、そのへんも有る意味ライトノベル的かもしれません。
その語りは、嫌味とまでは感じませんが、収録5話で毎回、そのような場面(語り)があるので、少しシツコイかなとは思いました。
鳥井の特異性や、鳥井と坂木の重度の共依存関係など、日常とのギャップのある状況の描き方が、ちょっと甘いのが惜しい。
この本がデビュー作だそうで、なる程なぁ・・・と思ってしまう文章力の弱さを感じますが、残り2冊も読んでみたいと思わせられる魅力も感じました。
 
09-01-14読了

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「居眠り磐音 江戸双紙  陽炎ノ辻」「寒雷ノ坂」 佐伯泰英 [☆小説 (さ行)他]

居眠り磐音江戸双紙-1-陽炎ノ辻 「居眠り磐音 江戸双紙  陽炎ノ辻」 1巻
 佐伯泰英
 双葉社 双葉文庫 648円+税
 2002年4月発行
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】
 
直心影流の達人、坂崎磐音。藩内騒動がもとで自藩を離れ、江戸深川六間堀で浪々の日々を送る。ある日、磐音はふとした縁で両替商の用心棒を引き受けるが、幕府の屋台骨を揺るがす大陰謀に巻き込まれてしまう。些事にこだわらず春風のように穏やかな磐音が颯爽と悪を斬る、著者渾身の痛快時代小説!
 
 
 「居眠り磐音 江戸双紙  寒雷ノ坂」 2巻
 佐伯泰英
 双葉社 双葉文庫 648円+税
 2002年7月発行
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】
 
江戸深川六間掘、金兵衛長屋で浪々の日々を送る坂崎磐音。直心影流の達人だが、相も変わらぬ貧乏暮らし。仕事の口を求めて奔走する磐音に、暇乞いした豊後関前藩との予期せぬ関わりが生じて・・・・・・。些事にこだわらず、春風駘蕩の如き好漢・磐音が江戸を覆う暗雲を斬り払う、著者渾身の痛快時代小説第二弾。
 
 
「居眠り磐音 江戸双紙」シリーズの1巻と2巻です。
以前から時代物に興味はあるものの、馴染めるかどうか自信が無かった為、なかなか手が出せなかったのですが、このシリーズは読みやすいとの評価を聞き、手を出してみました。
「居眠り磐音」の「居眠り」という言葉にノンビリとした雰囲気をイメージして読み始め、確かに主人公の磐音(いわね)は、常にニコニコしていてオットリとしたした感じだったのですが・・・・・・。
いざ荒事が起こると、躊躇いも無くバッサリと相手を切り殺すわ切り殺すわ。
現代物を読む感覚で、「もうちょっと話し合いとか、追い返すとかした方が・・・」とオロオロしたり、「仲間を殺されたヤツラの仕返しが・・・」と心配したりしてしまうのですが、登場人物たちの反応は至って平常で、これが普通の事なのかな・・・と、慣れない時代物の読み方を探り探りしながら読んでいました。
普段はオットリしているのに、剣を構えたとたん凄腕を発揮する磐音は格好良くて、男に惚れられる(尊敬され、親しみを持たれるという意味で)男です。
そして、食事中は、周りの声も聞こえなくなる程食べる事に集中したり、女子供にも礼儀正しく、気遣いも細かく、律儀で真面目。
そんな所が女にもモテそうですが、磐音の心には許嫁の面影が・・・・・・。
予想以上に魅力的なキャラで、あっと言う間に惹きつけられました。
日常の細かい事件だけで無く、一人の浪人が背負うには大き過ぎるような事件も姿を現しつつあり、早く先が知りたくて堪りません。
読む前に心配していた「慣れない時代物に馴染めるかどうか」ですが、文字もかなり大きく、小難しい言い回しも無くて、文章の読みやすさも、畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズくらいの感じで、読みやすかったです。
時代物初心者には、ピッタリの感じでした。
 
「居眠り磐音 江戸双紙  陽炎ノ辻」 08-05-12読了
「居眠り磐音 江戸双紙  寒雷ノ坂」 08-05-12読了

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「鍵の猫 Niki's Tales」 西門佳里 [☆小説 (さ行)他]

 「鍵の猫 Niki's Tales」
 西門佳里(モーリーあざみ野/絵)
 講談社 X文庫ホワイトハート 550円+税
 2005年10月発行
 【bk1】 【livedoor Books】
 

その胸の中には、確かに鼓動する二つの心臓が。その足の裏には、細い三日月にも似た一本の余分の指が。――「鍵猫(かぎねこ)」は、死んだ人の魂を導く者、導いて向こうの世界に続く扉を開ける者。川の流れるその街の「鍵」を継いだのは、ニキと名づけられた仔猫だった。 が、「鍵」となったが故に記憶をなくし、成長さえ止まり、ましてや扉を開く術など持たない幼いニキ。開けなければ、この世界に亀裂が入ってしまうのに―― 
 
 
可愛らしい黒猫の表紙に一目惚れ。
ホワイトハートで、子猫が主人公のファンタジーなんて珍しいと思い、購入。
前作は「犬神」で、今度は「猫」ですか。
動物好きなんですね、西門さん。 とか思いながら読み始めました。
ニキ、可愛い~~~v
隼斗も、格好良いv(ちょっと若僧だけど、そこがまた良い)
「鍵の猫」としても、猫としても、生まれたてのニキの面倒をオニイチャンのように見てくれます。
でも、時々大事な事を教え忘れてて、その事を雌猫の杏子さんやアンナに知られて怒られないようにと、ニキが一生懸命ごまかそうとするのが、凄く可愛いです。

06-06-29読了

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「DEKU デク 親愛なる来訪者」 佐藤茂 [☆小説 (さ行)他]

 「DEKU デク 親愛なる来訪者」
 佐藤茂(小菅久実/絵)
 角川書店 角川スニーカー文庫 514円+税
 2001年8月発行
 【bk1】 【livedoor Books】
 

デク――それはエソラの友だち。洋梨に似た体に蛇腹状の手足がついたスレィバだ。スレィバたちは、15年前に突然空から現われ、ゴミを食べては人に仕えてくれる。しかし、この不思議なものが、生き物なのか? 機械なのか? そして本当に無害なものなのか? 誰も答えられない。エソラの住む村でもデクは役に立ってきたが、最近食べさせるものがなくなり、デクを処分する話が持ちあがる! 奇想天外なハートフルSFアドベンチャー 
 
 
その昔、「月刊少女帝国」というマンガ雑誌が有って、そこで連載していた話です。
当時、何とな~くパラパラと読むだけだったのですが、雑誌が無くなり、随分と経っても「DEKU」というタイトルが忘れられずにいました。
今回やっと全編しっかりと読めました。
エソラの「デクは、大切な友達」という気持ちが、最初から最後まで溢れています。
簡単に まとめてしまうならば、「少年のデクへの友情と、成長の物語」です。
大人ならば「仕方が無い…」と諦めてしまう時でも、絶対に気持ちを変えません。
正論を言われても、絶対に納得しません。
だって、デクが大好きだから。
デクと、ず~~っと一緒に居たいから。
ただ、その気持ちだけでデクを守り、デクもエソラを守ります。
ん~~、子供って真っ直ぐで、力強いなぁ。

06-06-14読了

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「特命転攻生 <人別帳>は燃えているか?」 新城カズマ+新藤キミテル [☆小説 (さ行)他]

 「特命転攻生 <人別帳>は燃えているか?」  新城カズマ+新藤キミテル
 (広江礼威/絵)
 エンターブレイン ファミ通文庫 640円+税
 2001年11月発行
 【bk1】 【livedoor Books】
 
 
特命転攻生――それは全国の学校で頻発する猟奇事件に対処するため、文武省より派遣される特務生徒(エージェント)のことである。今回の任務先は私立帯刀学園。そこでは学籍管理委員会がすべてを管理し、年に一度の試験によって全校生徒の身分が決められていた。あらゆる権利を奪われた生徒たちは学籍番号のみで呼ばれ、やがては自分の過去すらも忘れてしまう・・・・・・。主人公・成宮亮介は特務高校秘伝の忍術を駆使して、この異常なる学園に戦いを挑む! 新感覚の学園潜入バトル、ついに登場! 
 
 
テーブルトークRPGが原作。

06-05-10読了


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「金春屋ゴメス」 西條奈加 [☆小説 (さ行)他]

 「金春屋ゴメス」
 西條奈加
 新潮社
  【bk1】【livedoor Books】
 

06-01-26読了

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