「完全なる首長竜の日」 乾緑郎

完全なる首長竜の日

• 作者: 乾 緑郎
• 出版社/メーカー: 宝島社
• 発売日: 2011/01/08
• メディア: 単行本

発売された時に話題になっていたのと、来年映画が公開されるらしいのとで興味を持って、読んでみました。
文字が大きいし、文章も読みやすくて、あっという間に一気読みしてしまいました。
今居る世界は、現実なのか夢なのか・・・・・・
迷宮に迷い込んだ感じが、面白かったです。

2012-11-04読了☆

　

「天地明察」 冲方丁

天地明察

• 作者: 冲方 丁
• 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
• 発売日: 2009/12/01
• メディア: 単行本

映画ももうじき公開の、話題の１冊。
時代物、暦作り、算術に興味を引かれたのですが、冲方さんはSFの人というイメージがあったので、あまり期待はしていませんでした。
しかし、読み始めてみると、面白いこと面白いこと。
史実は全く知らなかった私でも、とても楽しめました。
一つの事業に人生を費やすとは、どういう気持ち（覚悟）なのでしょう。
春海は満足そうでしたが、「他の事もしてみたかった」とか思ってしまったりはしないのでしょうか。
時代物２作目の『光圀伝』の発売も予定されているようで、楽しみです。
その前に、積んである『マルドゥック・スクランブル』全３巻も読まなきゃ。

2012-07-24読了☆

文庫版

天地明察(上) (角川文庫)

• 作者: 冲方 丁
• 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
• 発売日: 2012/05/18
• メディア: 文庫

天地明察(下) (角川文庫)

• 作者: 冲方 丁
• 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
• 発売日: 2012/05/18
• メディア: 文庫

マンガ版

天地明察（1） (アフタヌーンKC)

• 作者: 槇 えびし
• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 2011/09/23
• メディア: コミック

天地明察（2） (アフタヌーンKC)

• 作者: 槇 えびし
• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 2012/03/23
• メディア: コミック

天地明察(3) (アフタヌーンKC)

• 作者: 槇 えびし
• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 2012/08/23
• メディア: コミック

なんだか、カレンダーも出るようですよ。

NK-8735 「天地明察」日めくり9号(2013年版カレンダー)

• 作者:
• 出版社/メーカー: 新日本カレンダー
• 発売日: 2012/09/20
• メディア: カレンダー

天地明察 ルナ~月ごよみ~(2013年版卓上カレンダー)

• 作者:
• 出版社/メーカー: トーダン
• 発売日: 2012/09/05
• メディア: カレンダー

　

「恋愛小説家はメイド！？ レディ・ジュエル物語」 入皐

恋愛小説家はメイド！？　レディ・ジュエル物語 (講談社X文庫―ホワイトハート)

• 作者: 入 皐
• 出版社/メーカー: 講談社
• 発売日: 2012/04/04
• メディア: 文庫

設定もキャラも好みだし、面白いのだけれど、ファンタジー設定が上手く説明出来てないような・・・
それと、「英国“風”」であって、「英国」モノでは無いのは分かってるのだけど、雨が降ってるからと傘をさしたり、メイドが手紙や新聞を手で掴んで持ってきたり、その他細々とした事だけど違和感有って、気になってしまって、物語に集中出来なかったです。
慣れれば大丈夫・・・かな？
とりあえず、２巻が出たら読んでみるつもりではいます。

2012-05-02読了☆

　

「真夜中のパン屋さん 午前０時のレシピ」 大沼紀子

真夜中のパン屋さん (ポプラ文庫)

• 作者: 大沼紀子
• 出版社/メーカー: ポプラ社
• 発売日: 2011/06/03
• メディア: 文庫

初読み作家さん。
読む前に予想してたのと違い、現実の辛さに苦悩する人たちの悲しみが強く書かれ、かなりビターな話でした。
帯には『パン屋さんが救う！』と書かれてますが、パン屋さんがヒーローのように皆の心を救っていくというより、パン屋で出会った人たちが、互いに手を差し伸べ合い、支えあうようにして生きていく話だと思います。
変態さんが、意外に有能なのにビックリ。
これで、変態じゃなければね～　残念～
　

2012-03-04読了☆

　

タグ：真夜中のパン屋さん

「よろず占い処 陰陽屋あやうし」 天野頌子

　「よろず占い処　陰陽屋あやうし」
　天野頌子
　ポプラ社　ポプラ文庫ピュアフル　５６０円＋税
　２０１１年７月
　【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

ホストあがりの毒舌イケメン陰陽師、安倍祥明がよろず相談ごとをうけたまわる占いの店「陰陽屋」は、王子稲荷界隈のみなさまに支えられて順調に営業中……だったのだが、アルバイトの妖狐、狐耳少年沢崎瞬太の高校の熱血担任が乗り込んできてひと騒動。また、祥明に結婚をせまる女性客の来店など、次々とピンチが到来。へっぽこコンビの運命はいかに！？　大好評既刊『よろず占い処　陰陽屋へようこそ』待望の続編！


シリーズ第２巻。
相変わらずへっぽこな二人が珍騒動に巻き込まれていますが、友人やご近所の皆様に愛されて、ほのぼの平和に暮らしております。
あぁ、和む。
今回、二人に関係のある事件ばかりでしたが、全然関係ない事件の話も読みたいです。
　

2011-11-04読了☆

　

タグ：よろず占い処

「NO.６」１～６巻 あさのあつこ

　「NO.６　＃１」
　あさのあつこ
　講談社　YA! ENTAERTAINMENT　９５０円＋税
　２００３年１０月
　【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

２０１３年の理想都市「NO.６」。１２歳の誕生日、「ネズミ」と名乗る少年と出会ったことから、紫苑の人生は変わりはじめる！

　「NO.６　＃２」
　あさのあつこ
　講談社　YA! ENTAERTAINMENT　９５０円＋税
　２００４年２月
　【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

２０１７年の理想都市の外側にある「西ブロック」。そこで紫苑を待っていたのは・・・・・・。疾走する近未来サバイバル小説第２弾！

　「NO.６　＃３」
　あさのあつこ
　講談社　YA! ENTAERTAINMENT　９５０円＋税
　２００４年１０月
　【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

「NO.６」の治安局員に連れ去られた紗布。ネズミはその事実を紫苑に隠し、悩む。果たして、彼らは成功率がほとんどない仲間の救出に向かうのか・・・・・・？

　「NO.６　＃４」
　あさのあつこ
　講談社　YA! ENTAERTAINMENT　９５０円＋税
　２００５年８月
　【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

「NO>６」の治安局員に拉致された紗布を救うため、紫苑とネズミはエリート高官から内部情報を聞き出す。聖都市で極秘裏に進められる恐るべき計画とは何か？　そしてついに「人狩り」が決行され、囚われの身となった二人は矯正施設の内部へと入っていく――。

　「NO.６　＃５」
　あさのあつこ
　講談社　YA! ENTAERTAINMENT　９５０円＋税
　２００６年９月
　【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

『人狩り』によって矯正施設へと送り込まれた紫苑とネズミ。そこは無数の人間の塊が蠢く、この世の地獄だった。生きて戻ることはできるのか。一方、救出を待つ紗布の身体には異変が起きていた――。

　「NO.６　＃６」
　あさのあつこ
　講談社　講談社文庫　４７６円＋税
　２０１１年６月
　【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

矯正施設の地下深く、点在する洞穴に潜む人影。聖都市《NO.６》ができるずっと以前から、この地に暮らす人々がいたのだ。立ち竦む紫苑の前に現れた謎の男「老」が明かす、《NO.６》の酷い過去。そしてネズミが己の出自を語るとき、真実は鋭い刃となって紫苑を苛む。僕らが本物の自由を得るには・・・・・・「破壊」しかないのか。


アニメが面白かったので、積読本山脈から発掘してきました。
６巻だけは、今回買い足したので、文庫版。（単行本は高いので・・・）
あさのさんの本を読むのは初めてですが、サクサクと読み進み、子供向けでありながら容赦の無い展開に、大人でも十分読み応えがあり、夢中になって読み進めてしまいました。
紫苑と出会ってからの自分の変化に戸惑い困惑するネズミがイイｖ
話が進むにつれて、平凡な青年だと思っていた紫苑の変化に、この先の謎解きが楽しみで堪りません。
イヌカシも可愛くてお気に入りなので、ぜひとも酷い眼に遭わずに、幸せになって欲しいです。（イヌカシが死への恐怖を語るたびに、嫌な予感がしてならない・・・）
残り３冊、単行本は高いので、古書で探すか、文庫本待ちの予定ですが、出来ればアニメより先に結末が知りたいので、頑張って単行本で買ってしまうかもしれません・・・
でも、やっぱ高い・・・
　

「NO.６　＃１」　2011-08-08読了☆
「NO.６　＃２」　2011-08-09読了☆
「NO.６　＃３」　2011-08-10読了☆
「NO.６　＃４」　2011-08-12読了☆
「NO.６　＃５」　2011-08-14読了☆
「NO.６　＃６」　2011-08-17読了☆

　

タグ：NO.６

「ヴェルアンの書 ～シュ・ヴェルの呪い～」 榎木洋子

　「ヴェルアンの書　～シュ・ヴェルの呪い～」
　榎木洋子　（あき／絵）
　小学館　ルルル文庫　４７６円＋税
　２００７年７月
　【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

“記憶の腕輪”を父から譲り受けたサツキの前に、父の死の直前、金髪で青い目の不思議な青年セルキスが現れた。“記憶の腕輪”の縁をめぐって、二人はキルガ公国の都を目指し旅立つことに。サツキは侍だった父の遺志を継ぎ侍の試験を受けるため、セルキスは彼の一族に女神シュ・ヴェルがかけた呪いを解くため、とそれぞれの思いを心に秘めて。だがその旅こそが“前世の旅の続き”の始まりだった・・・！


初読み作家さん。
和と洋の混ざった世界設定が、面白いです。
侍道以外の事には不器用で世間知らずな少女と、女神に呪いをかけられ、常に４代前までの前世の記憶を持つ一族の青年の出会いの巻。
女神の呪いに、微妙に思いやり（配慮）があったりするので、ただの「呪い」では無くて、何か別の意図があるのでは・・・と予想したりしてます。
その他、良き仲間になりそうな人物たちや、気のいい父の友人（侍）、謎の人物などなど、これからの波乱と活躍を想像させるものが出てきていて、先が楽しみです。
　

2011-06-21読了☆

　

タグ：ヴェルアンの書

「蝶の大陸 ～黄金のエミーリア～」 入皐

　「蝶の大陸　～黄金のエミーリア～」
　入皐　（カズアキ／絵）
　小学館　ルルル文庫　４７６円＋税
　２００７年８月
　【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

神魔は、善であれば地を潤し、悪であれば“死魔”という化け物により地を滅ぼす神。その死魔を壁によって隔離する街【神魔門】にやってきた少女エミーリアだが、街は死魔に襲われ崩壊の危機に瀕していた。伝説の英雄を曾祖母に持つ彼女は、神殿騎士団と共に死魔と戦うことを求められるが・・・。エミーリアは様々な葛藤の末、伝説の英雄として戦うことを決意し、神殿騎士達と人々を守るために立ち上がった！　少女の勇気とロマンの物語！


伝説の英雄であった曾祖母と同じ容姿を持つゆえに、曾祖母に対するものと同じ期待をかけられ、救世主たる事を求められる主人公。
彼女の苦悩と決断の物語、＋（プラス）、ルキノの受難。（笑）
ここまで報われない想いは、初めて読みました。
もお、ボロボロですよ、ルキノ・・・（泣）
そんなルキノの恋の行方や、エミーリアのこれからが気になるのに、続きは出ていないようで残念です。
　

2011-06-17読了☆

　

「群青神殿」 小川一水

　「群青神殿」
　小川一水　（大藤玲一郎／絵）
　朝日新聞出版　朝日ノベルズ　１０００円＋税
　２０１１年３月
　【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

鯛島俊機と見河原こなみは、中深海長距離試錐艇で新資源を探索するのが仕事。ある日、その二人に海上保安庁から妙な依頼が来た。太平洋の海溝に突然沈んだ自動車運搬船（ＰＣＣ）を調べてくれという。やがて、世界各地で大型船が海面下の何ものかに襲われる事故が続発。人類は、いまだかつてなく凶暴な「未確認敵性遊泳体（ＵＨＮ）」と対峙することになった。あの海洋冒険ＳＦの傑作、ついに浮上！


ソノラマ文庫で出ていたものに加筆・修正したもの。
子供の頃に見た特撮映画を思い出して、ワクワクしながら読みました。
かなり壮大な話で、アニメ（OVA）で観ても凄く面白いだろうなぁと思いました。
俊機は、格好良くて頼りになるし（ちょっと子供っぽいところもあるのが、更に魅力的）、上司の悠華も「姉御！」って感じで格好良いし、登場キャラ皆が生き生きしていて良かったです。
特に、巻瀬くん、最後の最後にゴチv
思わず人物紹介で、君のビジュアルを確認してしまったよ。（笑）
　

2011-05-04読了☆

　

「時砂の王」 小川一水

　「時砂の王」
　小川一水
　早川書房　ハヤカワ文庫ＪＡ　６００円＋税
　２００７年１０月
　【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

西暦２４８年、不気味な物の怪に襲われた邪馬台国の女王・卑弥呼を救った“使いの王”は、彼女の想像を絶する物語を語る。２３００年後の未来において、謎の増殖型戦闘機械郡により地球は壊滅、さらに人類の完全殲滅を狙う機械群を追って、彼ら人型人工知性体たちは絶望的な時間遡行戦を開始した。そして３世紀の邪馬台国こそが、全人類史の存亡を懸けた最終防衛線であると――。期待の作家が満を持して挑む、初の時間ＳＦ長編。


時間を逆行しながら戦う事で起こるパラドックスや、正史と異なる文明の発達していく様子など、とても面白かったです。
読み終わった後、爽快感がありながらも、オーヴィルたちに救いは無理でも、安らぎは訪れたのだろうか、アレクサンドルは・・・などと考えると、少しもの寂しさも感じました。
本の厚みは薄めなのにもかかわらず、大満足の読み応えの１冊でした。
　

2011-04-02読了☆