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「ごめんなさいと言ってみろ」 榎田尤利 [  ★榎田尤利]

 「ごめんなさいと言ってみろ」
 榎田尤利(北上れん/絵)
 リブレ出版 B-BOY NOVELS 850円+税
 2006年8月発行
 【bk1】 【livedoor Books】
 

出版社のパーティーで出会った、少女マンガ家のリツとハードボイルド作家の久々野。初対面は最悪、再会も超バッド・シチュエーション――なじり合って罵り合って、お互いの印象はドン底だった二人だが、そんな彼らに突然コラボ企画が持ち上がった。「よりによって作風正反対のおれ達が共同作業だなんて無理無理無理!」と、かたくなに断ろうとしたリツだが…。皆様お待ちかねの大人気マンガ家シリーズ、オール書き下ろしで最新作登場!
 
 
マンガ家シリーズ、2冊目。
小説家×マンガ家。
出会った時の二人は、謝るとか、譲るとか、思いやるなんて事とは正反対の位置にいる人間で、共に最悪でした。
しかし、意地の張り合いと、嫌味の応酬が、ともすると子供の喧嘩のようになり、読み進めていくうちに、苦笑いしながら「まあまあ・・・」と宥めてやりたくなってしまうような、可愛さが出てきます。
リツは、絡むわ、酔っ払ってベッドの隙間に挟まってるわ、悪戯して、こっそり隠れて見てるわで、その、とても26歳の成人とは思えないガキっぽさが、話全体を明るくしています。
出会った時は意地悪だった久々野の優しさも、少しずつ見えて来て、「何だ、イイオトコじゃん」と思えてきました。
いえ、もともとイイオトコなのですが、内面の良さも出て来て、「イイオトコ」に深みが出て来る感じなんです。
この後も、ずっと幸せでいて欲しいと思える二人でした。

06-09-15読了

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