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「交渉人シリーズ」4・5・6巻・EX  榎田尤利 [  ★榎田尤利]

4-交渉人は嵌められる.jpg 「交渉人は嵌められる」4巻
 榎田尤利 (奈良千春/絵)
 大洋図書 SHY NOVELS 860円+税
 2010年8月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

下町は両国に芽吹ネゴオフィスとして事務所を構える芽吹章は、嫁姑問題以外ならなんでもござれの交渉人だ。そんな芽吹の恋人は泣く子も黙ると評判のヤクザ兵頭寿悦だ。仕事も恋も順調! のはずの毎日だったが、ひとりの男が現れたことにより、芽吹の過去が露になっていく。それはかつて自分を救ってくれた親友への罪悪感であり、芽吹の忘れることのできない傷でもある。俺を選ぶのか、それとも―― 芽吹と兵頭が選んだものは・・・・・・!?

5-交渉人は諦めない.jpg 「交渉人は諦めない」5巻
 榎田尤利 (奈良千春/絵)
 大洋図書 SHY NOVELS 860円+税
 2010年8月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

「俺は先輩だけの男です・・・・・・ たとえなにがあろうと、絶対に」 下町は両国に芽吹ネゴオフィスとして事務所を構える芽吹章は、嫁姑問題以外ならなんでもござれの交渉人だ。そんな芽吹の恋人は泣く子も黙ると評判のヤクザ兵頭寿悦だった。ほんの少し前までは・・・・・・ いまや兵頭は芽吹の敵でもある天才詐欺師・環の恋人となり、痛めつけられる芽吹を見ても顔色ひとつ変えない。仕事も恋もうまくいかず、傷心の日々を送る芽吹だが、人を信じることをやめようとしない。そんな芽吹に、環は苛立ちを隠さず・・・・・・!? 俺は俺を信じる。人を信じていこうとしてる、自分を信じる! すべてを懸けて、芽吹の反撃が始まる!?

番外-スウィーパーはときどき笑う.jpg 「スウィーパーはときどき笑う」EX
 榎田尤利 (奈良千春/絵)
 大洋図書 SHY NOVELS 860円+税
 2010年12月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

「トモがいやがることは、なにひとつしないし」 芽吹ネゴオフィスのアルバイト、美村紀宵には好きな相手がいる。『可愛い』と『小さい』は禁句だけど、ちっちゃくて、可愛くて、でも『狂犬チワワ』と呼ばれたこともある橋田智紀だ。紀宵にとって智紀は『可愛い』のカタマリだけど、男とは恐れられなければならないと信じている智紀は、紀宵の好意を知りつつも、素直になれずにいる。そんなある日、紀宵の本業の特殊清掃業のアルバイトに参加した智紀は、誰も住んでいないはずの物置小屋で眠っている子供を見つけて!?

6-交渉人は愛される.jpg 「交渉人は愛される」6巻
 榎田尤利 (奈良千春/絵)
 大洋図書 SHY NOVELS 900円+税
 2011年8月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

もっと俺を欲しがれよ。俺がお前を欲しいのと同じくらい、欲しがってくれ――!  下町は両国に芽吹ネゴオフィスの事務所を構える民間の交渉人・芽吹章の恋人は、泣く子も黙ると評判の周防組の若頭・兵頭寿悦だ。いくつもの試練を乗り越え、強い絆を持つようになったふたりだが、芽吹には芽吹の、兵頭には兵頭の仕事があり、交渉人とヤクザであるふたりの考えが相容れるはずがなかった。そんなある日、芽吹はある男の依頼を受けるのだが、それは兵頭を相手に交渉することでもあった!? 恋人でありながら、時には敵対するふたりが手に入れた結末とは――・・・・・・


6巻でひとまず完結したと聞き、ワタシ的地雷展開で読むのを躊躇っていた「~嵌められる」から纏めて一気読みしてみました。

『交渉人は嵌められる』『交渉人は諦めない』
表記は無いけれど、この2冊でひとつの話。
地雷展開の噂を聞き、発売当時に買ったにも関わらず、今まで読まずにいましたが、交渉人シリーズを読まないなんて勿体無い!と、頑張って読んでみました。
前もって覚悟して読んでいたので、なんとか耐えられましたが、今回の芽吹は、満身相違なんてもんじゃ無かったです。
古傷をザクザクと抉られ、新たに付けられた傷で血だらけな状態で、よくあれだけ周りの状況を判断したり、作戦を練ったり出来たものです。
そうして勝ち取った結末は、手放しで喜べる状況では無かったけれど、それでも素晴らしい財産なんじゃないかなと思いました。
頑張って読んで良かった!

『スウィーパーはときどき笑う』
シリーズ番外編。
キヨ×トモ。
智紀は、1巻の初登場時と比べて、本当に成長したなぁ・・・と感慨深かったです。
ラストの智紀の言葉を読んで、こんな風に考えられる人に成長したことが嬉しく思え、とても幸せな気持ちになりました。

『交渉人は愛される』
タイトル通りに、芽吹は、兵頭に、そして皆に愛されてるなぁと感じる1冊でした。
そして、芽吹の兵頭への愛も強く感じました。
なまじ、芽吹も兵頭もオトコマエ過ぎるので、毎回血みどろの愛になってましたが(苦笑)
素敵なラストでした。
そして、今回初登場の桃子さんが、可愛かった。
性格もお仕事も素敵で(笑)、ぜひ新しい芽吹ファミリーの一員として、これから活躍を・・・期待したかったのですが、ひとまず完結なので、残念。
シリーズ再開に期待してます。
 
「交渉人は嵌められる」 2011-08-23読了
「交渉人は諦めない」 2011-08-27読了
「スウィーパーはときどき笑う」 2011-08-29読了
「交渉人は愛される」 2011-08-30読了

 
タグ:交渉人
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「誓いは小さく囁くように」 榎田尤利 [  ★榎田尤利]

誓いは小さく囁くように 「誓いは小さく囁くように」
 榎田尤利 (佐々成美/絵)
 大洋図書 SHY NOVELS 860円+税
 2005年5月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

「もう、認めるしかあるまい。こいつをとても可愛いと思っていることを」  結婚も永遠の愛も信じていない、ウエディングプロデュース会社社長の若宮瑛児は、ある夜、ひとりの酔っ払いを拾った。顔は可愛いが態度は実に可愛くない、現在スランプ中の天才マリエデザイナー・智夏だ。スーツを汚した代償に、若宮の会社に住み込みバイトをすることになった智夏だが、おまけに結婚を神聖なものと考える智夏と若宮はまったく反りがあわない、はずだったのだが!? 幸福の連鎖をあなたにも。


とても素直なストーリーで、サクサク読めて、尚且つ読後感はホンワカ幸せな1冊。
受けにどんどんメロメロになっていく攻め(若宮)が、微笑ましくて可愛くてイイです。
あとがきの「料理の出来る攻め」の話には、私も同意です。
ワイシャツとネクタイで、袖をまくって、手際良くどんどん料理を作られたら、その上、その料理が激美味だったら、惚れずにはいられませんよ。
 
2010-07-13読了

 
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「ダブル・トラップ ラブ&トラストEX.」 榎田尤利 [  ★榎田尤利]

ダブル・トラップ 「ダブル・トラップ ラブ&トラストEX.」
 榎田尤利 (石原理/絵)
 大洋図書 SHYノベルス 860円+税
 2007年11月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

こんなとこに、人魚がいやがる――  若くして誠龍会幹部になった沓澤亮治は、ある日、ホテルのプールでひとりの男と出逢う。色香と禁欲を併せ持つ美しい男、坂東核だ。誠龍会内部の問題を抱えていた沓澤、問題解決のため、核を手に入れるため、核と天の兄弟の経営する【坂東速配】を利用することに。しかし、核を知るに連れ、沓澤は本気で惹かれるようになる。ヤクザが大嫌いなはずの核もまた沓澤にはなにか感じるものがあって・・・・・・!? 最高級の男たちのプライドと意地を賭けたエグゼクティブ・ラブストーリーついに登場!!


「ラブ&トラスト」シリーズ、番外編。
ヤクザの沓澤と核(と天)の出会い編、沓澤の側近・杣の休日編、本編3巻後の沓澤と核の休日編の3本収録。
核は、ゆったりと寛いでいる肉食獣(豹とか)のような危険だけれど惹かれずにはいられない色香に溢れ、そんな彼にあっと言う間に囚われる沓澤との駆け引きは、相変わらず色っぽく、とても面白かったです。
二人の心が、やっと添い合った瞬間は、こちらまで幸せな気持ちになりました。
本当に、良かった。
 
09-06-21読了

 
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「少年はスワンを目指す」 榎田尤利 [  ★榎田尤利]

少年はスワンを目指す 「少年はスワンを目指す」
 榎田尤利 (寿たらこ/絵)
 ビブロス ビーボーイノベルズ 850円+税
 2004年5月
 【bk1】【livedoor】【イーブックオフ】【Amazon】

「王子」なんてあだ名がつくくらい可憐な容姿とはウラハラに、不機嫌オーラで誰も寄せつけない転校生・櫛形(くしがた)。クラスきっての硬派な原はそんな彼が気になって、ココロは恋する詩人になりつつあった・・・。その頃、原たちのクラスでは、学園祭で「男だけのバレエ」をという話が持ち上がる。それには元バレエダンサーである櫛形にコーチしてもらう必要があるのだが・・・。大人気学園バレエ(!?)ロマンス。書き下ろしはさらにキュートに。


新装版が出るだろうか・・・?と期待しつつも、古書店で探しまくって、やっと手に入れました。
「おっさんになっても思い出す」だろう、青春のキラキラした日々の思い出となりそうな、高校2年の学園祭の話。
おバカな男子どものお祭り騒ぎと、友情と意地と苦悩と悲しみ、そして恋愛。
明るく楽しいノリの中に、切なさが詰まってて、何とも言えないイイ話でした。
この年頃の悩みや情熱、素直さや頑固さが、懐かしくなるような、羨ましいような気持ちになりました。
主人公カップルも良い子達だったけど、委員長・タカアキが、すごくイイオトコでした。
彼の良さが分からない(分かろうとしない)父親を正座させて、母親と二人で説教してやりたい。
もしも新装版が出るなら、彼らの大学生編とか、書き下ろしで読めたりすると嬉しいです。
 
09-06-04読了

 
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「交渉人は振り返る」 榎田尤利 [  ★榎田尤利]

交渉人は振り返る 「交渉人は振り返る」
 榎田尤利 (奈良千春/絵)
 大洋図書 SHY NOVELS 860円+税
 2009年5月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

元検事で元弁護士、そして優秀な頭脳と口八丁を駆使する美貌の男、芽吹章は、弱き立場の人を救うため、国際紛争と嫁姑問題以外はなんでもござれの交渉人として、『芽吹ネゴオフィス』を経営している。そんな芽吹が泣く子も黙ると評判のヤクザ、兵頭寿悦と深い関係になり、この頃では互いの存在に慣れつつあった。だが、生き方も違えば考え方もまるきり違う、おまけにヤクザなんて大嫌いだ、それなのに寝ている・・・・・・ということに戸惑いがあるのも事実だった。そんなとき、芽吹はかつて関わっていたある青年と再会して・・・・・・!?


「交渉人」シリーズ、第3巻。
芽吹の気持ちが、少しずつ兵頭に近づいて行ってたり、兵頭が、どんどん芽吹にメロメロになっていってたり、キヨと智紀も意外に仲良くしてるようだし、芽吹を巡る兵頭 vs 七五三野の微妙な大人気なさに笑ったり、オヤジギャグやらテンポの良い会話&心の声やら、読んでいてニヤニヤしっぱなしでした。
今回、かなり重い問題を扱っていながらも、読後感は明るかったのは、やはり芽吹の、いろいろな事に真っ向から立ち向かって行く、その不器用で頑固な力強さのお蔭が大きいでしょうか。
笑ったり、深く考えさせられたりと、今回も、すっごく面白かったです。
ちなみに、我が家のスイトンは、“醤油ベースの汁に豚肉・溶き卵・白菜・長ネギ+その時の気分で色々”です。
そして、鍋の締めは雑炊派。
 
09-05-29読了

 
タグ:交渉人
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「菫の騎士」 榎田尤利 [  ★榎田尤利]

菫の騎士 「菫の騎士」
 榎田尤利 (ライトグラフⅡ/絵)
 大洋図書 SHY NOVELS 860円+税
 2008年5月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

奪われるのではない。与えるのだ。そして、与えられるのだ。
お伽の地と呼ばれる緑豊かなベネボレントの領主・アルヴィンは、ある昼下がり、菫の褥で眠る男と出会う。それは、幼い頃を一緒に過ごした大好きな従弟・ダンテの成長した姿だった。優しく、可愛らしかったダンテは、いまでは逞しく立派な、けれど何を考えているのかわからない青年へと様変わりしていた・・・・・・ 哀しみと憎しみ、そして勇気と愛の物語、誕生!



中世ファンタジー風のBLです。
国や領地の設定に「?」と思う所があり、いまひとつ世界に入り込めませんでしたが、ファンタジーっぽい雰囲気は、まあまあ味わえました。
もっとしっかりファンタジー部分の設定を作り上げて、上下巻くらいの量で書いてもらえたら、読み応えがあっただろうなぁと、少し残念です。
とはいえ、無愛想で性格の曲がった年下男(ダンテ)が、愛らしい子供時代の思い出話や、おねしょ話を持ち出されて、憤慨する姿は微笑ましかったし、アルヴィンの妹も可愛かったしで、面白かったです。
 
09-05-19読了

 
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「普通のひと」 榎田尤利 [  ★榎田尤利]

普通のひと 「普通のひと」
 榎田尤利 (木下けい子/絵)
 大洋図書 SHY NOVELS 1190円+税
 2009年4月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

コンビニのおにぎりなら『赤飯』。それがマイルールの花島光也は、ある夜、最後のひとつの赤飯おにぎりを見知らぬ男から譲ってもらった。『お洒落』よりも『誠実』という表現が似合う、でも、どこにでもいるような男だ。数日後、編集経験があると偽って入った出版社で光也はその男、的場宗憲と再会するのだが!? 普通に生きてきたはずが、恋した相手が同性だったら? 臆病な大人たちに贈る、思わず恋がしたくなる物語! 『普通の男』『普通の恋』に書き下ろし『普通のオジサン』も収録。


以前、出版された2冊に書下ろしを加えて1冊にまとめた物だそうです。
私は、今回初読み。
1冊に千円以上出したのは、久しぶりです。
厚さもあって、二段組で、読み応えタップリでした。
神経質な人物かと思った花島が、予想外に素直で真面目で天然で、仕事に対しての姿勢も素直で、とても好感がもてました。
対して的場は、素直な所もあるんだけれど、男としてのプライドが先に立ってしまう所為で、何度も問題をこじれさせ、「何やってるんだよぉ・・・」と、その度に呆れてしまいましたが、でも、内心はオロオロしてるヘタレなのは分かるので、可愛く思えました。
何度も問題はおこるものの、二人それぞれの視点で語られるお蔭で、ストレスを感じずに読む事が出来ました。
二人が、深刻なすれ違いに悩んだり、痴話喧嘩したりしながら、一緒に少しずつ進んで行く様子は、微笑ましくて温かくて(時に、傍迷惑だったりもしたけど)、素敵でした。
大満足の一冊でした。
 
09-04-16読了

 
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「ビューティフル・プア」 榎田尤利 [  ★榎田尤利]

ビューティフル・プア 「ビューティフル・プア」
 榎田尤利 (稲荷家房之介/絵)
 リブレ出版 ビーボーイノベルズ 850円+税
 2008年5月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】

「貴族でも、そうじゃなくても、あなたはあなたでしょう?」
父親の命で、遠い異国へとやってきた玲一郎(れいいちろう)。貧乏のあまり、自らを売りに出した侯爵・アロウが所蔵する絵画が目的だ。彼を求めて大富豪が集まるなか、唯一庶民の玲一郎はなんとか侯爵に近づこうとする。その超絶美貌にも揺らがなかった玲一郎だが、彼の人柄にふれるうちに、なぜだか心から笑う顔が見たくなり――。榎田流ノーブル・ロマンス。オール書き下ろし!!



面白かった!
冒頭から、玲一郎と父親のコミカルな会話に笑い、侯爵の愛らしさに萌え、薪割り、館の修理、リュックや籠を担いで近所に野菜を分けてもらったりと、貴族らしからぬ生活風景ですが、パトロン候補者達が戸惑いながらも意外に楽しんでそうで微笑ましかったりで、登場人物たちが、とても愛おしくなりました。
玲一郎と侯爵が互いに恋していく様子は、とても自然なうえに、2人には末永く幸せになって欲しいと思わず願ってしまうほど微笑ましくて、読み終わった後、心が温かくなる、とても素敵な話でした。
予想していた以上に面白くて、大大大満足です。
 
09-02-25読了

 
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「交渉人は疑わない」 榎田尤利 [  ★榎田尤利]

交渉人は疑わない 「交渉人は疑わない」
 榎田尤利 (奈良千春/絵)
 大洋図書 SHY NOVELS 860円+税
 2008年11月
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】
 
元検事で元弁護士、そのうえ美貌と才能まで持ち合わせた男、芽吹章は、弱き立場の人を救うため、国際紛争と嫁姑問題以外はなんでもござれの交渉人として、『芽吹ネゴオフィス』を経営している。ところが、ひょんなことから高校時代の後輩で、現在は立派な(!?)ヤクザとなった兵頭寿悦となぜか深い関係になっている。嫌いではない、どちらかといえば、好き・・・・・・かもしれない、だがしかし!! 焦れったいふたりの前に、ある日、兵頭の過去を知る男が現れて!?


「交渉人」シリーズ第2巻。
前巻『交渉人は黙らない』でも思いましたが、「この交渉人(芽吹)は、凄い!」と読み手に思わせる説得力、文章の上手さに、「榎田さんって凄い!」と、思いました。
奈良さんの絵も、細かいところまでこっているし、読み始めて直ぐの挿絵の兵頭(下の方の)には、爆笑しました。
今回、コメディー色が強くなったように感じましたが、前巻との違和感も無く、とても面白かったです。
鵜沢が、今回もこんなに出張って来るとは、予想してませんでした。
もう暫らく、大人しくしてるかと思ってました。
兵頭が、何だかんだ言いながらも、結局は芽吹に甘かったり、いまだに「先輩」と呼ぶのが、可愛いです。
そして、今回初登場の七五三野。
彼と兵頭が、今後、芽吹をめぐって、どんなバトルを繰り広げてくれるか、楽しみです。
キヨと智紀は、どうなるのかも、気になる!
まだまだシリーズは続くようなので、楽しみです。
 
08-11-06読了

タグ:交渉人
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「アパルトマンの王子」 榎田尤利 [  ★榎田尤利]

 「アパルトマンの王子」
 榎田尤利(緋色れーいち/絵)
 徳間書店 キャラ文庫 533円+税
 2007年11月発行
 【bk1】【livedoor】
 
「家賃の予算3万円で庶民の暮らしを学びたい」不動産屋の優一(ゆういち)の元に現れた、セレブな御曹司・世羅(せら)。金髪にゴージャスなタキシードで異彩を放つ世羅を、優一はなりゆきで世話するハメに!! 紳士で優しい世羅との毎日は心地いいけれど、修業が終わればこの街から出ていってしまう・・・。そんなある夜、世羅が「君が好きだ」と告白してきた!! 想いを止められない優一は、一晩限りと身を任せて!?
 
 
藤井沢商店街シリーズ。
王子・世羅は、御曹司だけど、庶民を見下すタイプではなく、素直に庶民生活に馴染もう、楽しもうとしている姿が、可愛いし、好感が持てました。
優一の優しさは、雄人のように"優一大好きっ子"から見たら、「もっと自分を大切にして。皆にだけじゃなくて、自分にも優しくしてあげて。お兄ちゃんも一緒に幸せになろうよ」と、心配だからこそイライラしてしまうような、生真面目で不器用なモノです。
世羅と出会って甘えられる相手も出来た事だし、これからは、肩の力も良い感じに抜けて、いろんな事が今まで以上に上手く行くようになるんじゃないかな。
優一の一番下の妹・夕乃ちゃん(8歳)が、可愛いです。
無邪気だけど、賢くて、イチ兄ちゃん(優一)と世羅が大好きで、ちょっとオシャマさんで。
当真くんの初恋の人になってたら、いいなぁ。
このシリーズは、初めて読んだのですが、他の本を読んでいなくても大丈夫でした。
何度も名前が出て来る喫茶店は、もしかして・・・?と思ったりして、他の本にもちょっと興味がわきました。
探してみようかな・・・。

以下、ネタバレ。(反転してます)
雄人は、昔自分がしてしまった事に気が付いているんじゃないかなぁと思います。
優一を引き留めてしまった罪悪感と、自分達を捨てて行こうとした事への怒りが、"進学しないで働く事"と"反攻"という形で現れているんじゃないかな。
世羅の言うとおり、今でも「お兄ちゃん子」で、可愛いです。

07-11-28読了

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