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「普通のひと」 榎田尤利 [  ★榎田尤利]

普通のひと 「普通のひと」
 榎田尤利 (木下けい子/絵)
 大洋図書 SHY NOVELS 1190円+税
 2009年4月
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コンビニのおにぎりなら『赤飯』。それがマイルールの花島光也は、ある夜、最後のひとつの赤飯おにぎりを見知らぬ男から譲ってもらった。『お洒落』よりも『誠実』という表現が似合う、でも、どこにでもいるような男だ。数日後、編集経験があると偽って入った出版社で光也はその男、的場宗憲と再会するのだが!? 普通に生きてきたはずが、恋した相手が同性だったら? 臆病な大人たちに贈る、思わず恋がしたくなる物語! 『普通の男』『普通の恋』に書き下ろし『普通のオジサン』も収録。


以前、出版された2冊に書下ろしを加えて1冊にまとめた物だそうです。
私は、今回初読み。
1冊に千円以上出したのは、久しぶりです。
厚さもあって、二段組で、読み応えタップリでした。
神経質な人物かと思った花島が、予想外に素直で真面目で天然で、仕事に対しての姿勢も素直で、とても好感がもてました。
対して的場は、素直な所もあるんだけれど、男としてのプライドが先に立ってしまう所為で、何度も問題をこじれさせ、「何やってるんだよぉ・・・」と、その度に呆れてしまいましたが、でも、内心はオロオロしてるヘタレなのは分かるので、可愛く思えました。
何度も問題はおこるものの、二人それぞれの視点で語られるお蔭で、ストレスを感じずに読む事が出来ました。
二人が、深刻なすれ違いに悩んだり、痴話喧嘩したりしながら、一緒に少しずつ進んで行く様子は、微笑ましくて温かくて(時に、傍迷惑だったりもしたけど)、素敵でした。
大満足の一冊でした。
 
09-04-16読了

 
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