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「不全世界の創造手」 小川一水 [☆小説 (あ行)他]

不全世界の創造手 「不全世界の創造手(アーキテクト)」
 小川一水 (こいでたく/絵)
 朝日新聞出版 朝日ノベルズ 900円+税
 2008年12月
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物作りを愛する少年・祐機の夢は、自分で自分を複製するフォン・ノイマン・マシンの実現。地方都市で才能をもてあます彼の前に天才投資家の娘・ジスレーヌが現れた。「あなたの力と未来に投資させて」。――二人は強力なマシンと資金を武器にして、世界生産を支配する国際組織「GAWP」に立ち向かう。創造性に満ちた、真に豊かな地球は誰が造るのか? リアルSFの旗手が書き下ろす、近未来青春物語。


頻繁に出て来る「生産性」等の解説に、初めの頃は眼が滑ってしまいましたが、読みなれてくると、なんとなく解ったような解らないような・・・(申し訳ない)
小さな工場や技術者達『創造手たち』のニュース(良いものも、悪いものも)を思い出す「現実的」な部分と、ジスレーヌの能力や子馬たちの「SF的」な部分とが上手く混ざっていて、とても興味深い話で、面白かったです。
祐機たちのした事も、全ての人に喜んで受け入れてもらえる訳ではなくて、受け入れる為には、祐機が作った『新しい(未来への)道』に合わせて自分達を大きく変えていく必要があったりと、なかなか難しく、この話は、それらが上手く廻った場合の話、理想の話だなと思いました。
祐機の恋愛のその後も気になりますが、大夜の「成長性」はどうだったのかが、知りたかったです。
 
2010-07-21読了

 
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