「愛のカレー」 海野幸

　「愛のカレー」
　海野幸　（上田規代／絵）
　二見書房　シャレード文庫　６１９円＋税
　２００９年６月
　【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】【イーブックオフ】【Amazon】
　ペーパー（書き下ろしＳＳ）付き　【コミコミスタジオ楽天店】

夕飯のカレーを作る大学院生の啓太のもとに突然、得体の知れない男が倒れ込んできた。十人前のカレーを平らげてもなお腹を鳴らす彼は、大手弁当会社社長の須藤遼一。食べても食べても満腹にならない奇病の須藤は、その後も行き倒れ寸前で食料を所望しに訪れる。空腹時は理性を忘れた食欲魔人のくせに、時折みせる須藤の大人の色気に翻弄され、いつしか惹かれ始める啓太だったが――須藤さんが来てくれるのは、食事のためだけ？　それとも・・・？　しかし啓太の想いをよそに、ある日を境に須藤はパッタリ来なくなってしまい・・・・・・。


海野さんの本を読むたびに思いますが、初めはトンチキなのに、その設定を活かしたまま、身近な悩みや心の傷を温かく包み込んで癒してくれる、地に足の着いたお話になっていて、凄いと思います。
社長は、心細そうな子供のようだったり、大人の穏やかな余裕を見せてくれたりするのに、エッチは意外とエロいところが、何とも良かったです。
そんな社長にメロメロにさせられる啓太も、可愛かったv
この二人は、早く同棲しちゃえばイイと思います。
そして、朝は社長の、夜は啓太の手料理で、３６５日、幸せな食卓を囲めばイイ。
秋山先輩達も、文庫に付いて来たペーパーの書き下ろしＳＳを読んだら、幸せそうだったので、良かった良かった。　（ペーパー付きは、ペーパーが無くなり次第終了するそうなので、欲しい方はお早めに。）
　

09-07-01読了☆