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「彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく」 雪乃紗衣 [  ☆雪乃紗衣]

黎明に琥珀はきらめく 「彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく」
 雪乃紗衣 (由羅カイリ/絵)
 角川書店 ビーンズ文庫 476円+税
 2008年5月発行
 【bk1】【livedoor】【楽天ブックス】
 
藍州から帰還した監察御史の秀麗に届いた、驚きの報せ。なんと、吏部侍郎の絳攸が投獄されたというのだ! 罪状は、侍郎として、尚書・紅黎深の職務怠慢を止められなかったというもの。そして絳攸を追い詰めたのは、秀麗の天敵である御史・陸清雅。このままでは絳攸が辞めさせられてしまう!! この危機に、彼を弁護するため、立ち上がった秀麗だけど!? いよいよ絳攸の過去もあきらかに!? 国民的人気シリーズ待望の第13弾!!
 
 
『待望の13弾!』と言う事ですが(短編集は除いた数)、もっと出ているような気になる程、毎回内容量が多くて濃いです。
いつも読むたびに、「いったい、どのくらい先まで考えて話を書いているのだろう」と、ぜひ話の作り方を知りたいと思ってしまいます。
これだけの人数と、思惑の違うグループを動かし、それらを纏め、話に整合性を持たせるなんて、想像するだけでクラクラします。
前回で楸瑛の問題が収まったと思ったら、今度は絳攸が追い落とされ、さらには・・・・・・と、秀麗サイドは、皆かなりテンパリ続けの展開で、読んでいるこちらもハラハラしてしまいました。
緊迫したシリアスな展開の中でも、変わる事無いコミカルな会話には、ホッとします。
あらゆる所で迷子になる絳攸には、笑ってしまいました。
そして、本当に黎深さまは、愛情が空回りしまくって、もう泣けてくる・・・・・・。
愛情に関してここまで不器用だと、いっそ愛おしくなってきます。
この先、まだまだシリアスで辛い展開が続きそうですが、それぞれの行く末がどうなるのか、ワクワクしながら次巻が読める時が早く来るのを待っています。
08-05-03読了

タグ:彩雲国物語
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