「少年陰陽師 数多のおそれをぬぐい去れ」 結城光流 [ ☆結城光流]
「少年陰陽師 数多のおそれをぬぐい去れ」
結城光流(あさぎ桜/絵)
角川書店 ビーンズ文庫 476円+税
2008年2月発行
【bk1】【livedoor】
時は平安。出雲での戦いからひと月。昌浩が戻った都は、不穏な気配につつまれていた。何日も止まない長雨、内裏の上空に感じられる奇妙な渦・・・・・・。確かめるため、内裏の一角に入り込んだ昌浩と物の怪は、十二神将に似た出で立ちの女に出会うが・・・!? その頃、雨に霞む岸壁に "帝の姫" を心待ちにする幼い少女と、付き従う若者の姿があった。見えざる力は、やがて帝を動かし――!? 絶好調シリーズ、新章 "玉依編" スタート!!
新章「玉依編」スタートです。
前巻のラストで、既に不穏な動きを感じさせていたり、新章1冊目から深刻な雰囲気だったりと、今までと少し違う感じがしました。
昌浩は、まだまだ子供なのに、状況と稀代の陰陽師の後継者という立場が、子供でいることを許してくれないのが、悲しいです。
どんどん追い詰められて行ってるようで、それを乗り越え、力と変える事が出来るようになるまでに、どれだけの辛く苦しく悲しい思いをする事になるのでしょうか。
そんな昌浩を傍で見ている十二神将やじい様達の辛さや悲しみも含め、想像すると不安になってきます。
今回、"あの方" もチラッと出て来ていて、シルエットだけとはいえ、あさぎ桜さん版の "彼" を見られて嬉しいです。
"彼" は、まだまだ出番が有るようなので、オレ様な姿を読めるのが、今から楽しみです。
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